仕事が全然なく、ポルノ映画への出演などをこなして、
日銭を稼ぐ極貧生活が長く続きました。
妻の宝石を内緒で売ってお金を得たりして、ついに愛想をつかされて逃げられます。
食べるものもなくなったある日、
彼は唯一の友達ともいえる愛犬を見知らぬ人に犬を25ドルで売ってしまうのです。
あとで自分の一生の中で1番の失敗だったと後悔します。
その後、彼は当時のボクシングのチャンピオン、モハメッド・アリと
白人のボクサーチャック・ウェブナーの試合を見ます。
それを見ていたスタローンはそこに自分の姿を見ます。
そして家に帰り、そのボクシングの試合のストーリーを映画の台本に仕立てます。
(中略)
愛犬を売ったことを後悔していたスタローンは、1か月半後、
犬を売った人に会おうと酒場に通い、
その人を見つけ、一緒にいた愛犬と再会します。
そしてその犬を買い戻そうとして、100ドル支払うと言いますが、断られます。
500ドルにしても、1000ドルにしても断られました。
そこでスタローンは15,000ドルを支払って、
犬とその犬を買った人も一緒に
『ロッキー』の映画に登場させると約束します。
そして愛犬バッカスもその人も映画の中にほんの少し登場するのです。
スタローンはこの映画のおかげで世界的な大スターになりました。
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